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2019年4月27日、サイバーショット君が亡くなりました。

コンデジ・サイバーショットの写真

正式には「DSC-HX30V Cyber-shot」というカメラです。
この子は、写真などを選択するための回転ボタンが壊れているという理由で、4、5年前に友人から割安で購入した物でした。

実は購入してから数年間、私はこの子を放置していました。勢いで買ったはいいものの、撮影対象が無かったんですね。
私がこのカメラを重用するようになったのはちょうど1年前くらいで、動物園に行きはじめるようになってからのことです。

もし、この子がこんなにも軽量でなかったならば。
光学20倍ズームを備えていなかったならば。
携帯に画像を送るのが簡単でなかったならば。
そうならば私は、こんなにも動物園にハマらなかったかもしれません。
私の人生に変化を与えてくれた、罪深いほどに魅力的な子でした。

きっと、この子にとって、私に拾われたことは決して幸せなことではなかったと思います。
私はときに手荒な扱いをしたし、もちろん数年間も放置されていたわけです。
実際、今年に入ったくらいからは、センサー上にノイズが乗るようになってしまうようになってしまいました。
そして、ついに4月27日に、レンズが出てこなくなり、電源は点くもののエラーで撮影・閲覧ができなくなってしまいました。
もしかしたら、数日でけろっと治ってしまうような、そんな妄想をしたりしていますが、どちらにせよ命はそう長くないと思われます。数日は起動を試みてみます。

以前カメラ屋さんに聞いたところ、一眼レフカメラなどとは異なり、コンデジの修理やセンサー清掃は難しく、発売終了して数年以降はメーカー修理も断られてしまうそうです。

一方で、私はこの子から色々なことを学びました。
それは、文章では書けないような心境変化だったり、自意識を含んでいます。
1つ書けることは、とても楽しかった、ということです。

サイバーショット君、今までありがとう。
そして、ごめんなさい。

2019年 4月28日

カンムリコサイチョウの写真
(上の写真はサイバーショット君が力尽きる直前に撮影されたものです。クリックで拡大します。
この写真を携帯に送って電源を切って以降、レンズが出てこなくなってしまいました。)

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